
ドイツの日常🇩🇪Museum der Arbeit
ハロー!ドイツ・ハンブルク在住のユキです。
(初めましての方へ。自己紹介はコチラです🧏🏻♀️)
先週末にMuseumsdorf Volksdorf へ誘ってもらったお友達家族を、
その時のお話はコチラ👇です。
👤「今週末は、こちらから何処かへ誘おう!」
と、オットさん(🇨🇭主人)が子供も楽しめる場所をリサーチし、子連れ二家族でこんなトコロへ行ってきました!
Museum der Arbeit
このミュージアムに行くには、まず公共交通機関(S-Bahn、U-Bahn、バス)でハンブルクのBarmbek(バームベック)駅へ。
バームベック駅から出ると、目の前赤煉瓦の建物に、”Museum der Arbeit”と書かれた白い旗が掲げられているので、方向音痴の🧏🏻♀️私でも迷わず辿り着けました。
🇩🇪Arbeit とはお仕事、労働のこと。
ここは「仕事ミュージアム」です。
建物の中に入ってみると、展示されている物がそんなに古くないことに気づきました。

手前にある機械は、ゴム製品を作るためのものです。
後ろに掲げられた写真は実際にこの機械が工場で稼働していたときのもの、カラー写真です。
それもそのはず、1990年代までハンブルクで実際に動いていました。

ゴム製品を作るのに必要な原材料の入ったビン。科学の研究室みたいですね。
後ろ姿のボクちゃん(息子)の右に見えるのが実際に作られていた製品たちです。
長靴やスニーカーの底、入歯、自転車のタイヤ、櫛など、さまざま。
どの機械も、スイッチを入れれば、いつでも動き出しそうです。


ヨーロッパの港といえは、オランダのロッターダムを思い浮かべる方が多いですが、ハンブルクも重要かつ大きな港の一つです。

南アメリカから、ゴムの材料や、コーヒー、カカオなどをハンブルクに輸入していました。

達筆過ぎて読めませんが・・・
そして、ヨーロッパで「労働」といえば・・・コレ👇

「ストライキ・セット一式」😆
おひとついかがでしょうか。w

こちらは昔の学校の教師のガウンです。
ドイツでは先生がこんなコスチュームを纏って授業をしていたんです。

これは昔の産婦人科のドクター・バッグとその中身です。
今と変わらない道具もあります。

目が見えない人のためのパソコン、などなど。
展示品の中には懐かしい物もあり、とても面白かったです。
現役・印刷工場!
そして、このミュージアムで私が一番気に入ったのは、印刷機器コーナー!

⚠️小さなお子様連れで行かれる際は、十分注意して見学して下さい!
ミュージアムの一角で、昔の大きな印刷マシーンを用いて、昔と同じように印刷作業をしています。
機械が動く様子は👇リールでご覧ください。

もう一つの印刷機が動き出しそうです!
まず、インクをマシーンに流し入れます。
インク・トナーなんてまだ無かった時代!

これから印刷する凸版がセットされました。
奥にある大きなローラに巻き込まれると危険なので、柵を下ろして、尚且つ私たちは機械から少し離れるように指示されました。

こちらが印刷されたものです。
ハンブルクのスラングや言い回しが全面に書かれています。
印刷された物は、その場やお土産ショップで販売されています。


我が家はちょうどクリスマス・カードを大量に購入する予定だったので、こちらのお店で調達することにしました。
女性が丁寧に印刷されたカードを封筒とセットにして、袋詰めされていました。

ボクちゃんは、先程の印刷技師からdas Maus(ドイツの子供向けアニメです)が印刷された紙をお土産にもらいました。
👦🏻「冷蔵庫に貼ったよ!」
TRUDE
ミュージアムの建物から外にでると、巨大な車輪のような物体が目に入りました。

ハンブルクの街の南には大きなエルベ川が流れていて、巨大なタンカーや豪華客船が行き来しています。
この川の下には全部で4つのトンネルが通っています。
この車輪のような物体は、4番目に掘られたトンネルの採掘マシーンの先端に付いていたものです。
🧏🏻♀️「歯というか、ドリルというか。」
大きさはなんと14.2メートル!重さは380トン!!
WaltershofからOthmarschenまでの2560メートルのトンネルを掘るのに、400,000立方メートルの土を書き出さなくてはいけませんでした!
この巨大な車輪の後ろには、巨大なトンネル掘削機が続き、掘った土壌を外へ運び出していました。
この車輪、ハンブルクの人たちからは「TRUDE」という愛称で呼ばれていますが、正式名称「Tief Runter Unter Die Elbe(🇬🇧deep down under the Elbe)」の頭文字なんです。
ちなみに、下の写真はTRUDEの掘ったトンネルとは別のSt.Pauli Elbeトンネルに行った時のものです。
この上を大きな川が流れています。


木製でレトロ調。

港で働く人たちが毎日通勤に利用していました。

以前、この先数年のうちに無くなるであろう職業についての記事を読みました。
沢山の仕事が機械化されるため、例えば「運転手・操縦士」のような仕事はどの乗り物からも必要なくなるそうです。
ゴム製品を作る人たちも、印刷技師も、既にハンブルクからはほとんどいなくなりました。
時代の流れる速さに驚くばかりです。
息子たちが大人になる頃は、どんな社会になっているんだろう??
それでは、今回はこの辺で。
お付き合いいただきありがとうございました。素敵な1日を❤️ ユキ
See you soon! Yuki

🧏🏻♀️宜しければお友達にもご紹介ください❤️

